【開発秘話】G飯にぴったりの“ジェーチキソース”が生まれるまで
G飯に合う“究極の肉料理”を探して
G飯で絶品のガーリックライスが完成したとき、次に追求したのは“その上にのせる肉”。
塩胡椒やアウトドアスパイスで味付けした牛のステーキはもちろん最高だけれど、それはご馳走。毎日気軽に楽しむには少しハードルが高い。
そもそもG飯の素(ジーメシのモト)は、「高級ステーキハウスのガーリックライス」ではなく、「焼き飯のように普段使いできるごはん」を目指して作ったもの。だから「G飯」と名付けたんです。
気取らず、気軽に食べられる。そんなお肉を乗せて、ガーリックライスを完成させたいと考えていた。
パンチのあるG飯のガーリックライスに合う味わいを探して試行錯誤を重ねた結果──
スパイシーな味わいの鶏肉がピッタリだった。
そして、ジャークチキン!現地ではドラム缶で焼き上げる屋台メシ。外で食べる相性の良さは、まさにキャンプ飯にもピッタリだと感じた。
味の決め手は“ケチャップ”だった
毎度おなじみ青森県産のにんにくをベースに、ライム果汁・クミン・タイム・シナモンなどの香り高いスパイス、そして唐辛子の辛味。
試作を重ねてスパイシーで本格的な味わいに仕上がったが、どこか“単調”な印象もあった。
「本場の味」としてはこれが正解なのかもしれない。
でも「やみつきになる味わい」を目指している私には、
『日本人の味覚にはもう少しコクや深み、ジューシーさが必要なのでは?』
と感じていた。
そんなとき、あるジャマイカ料理店で出会ったのが“ケチャップ”。
ジャークチキンに添えられたケチャップをつけて食べてみると、甘みが加わって辛さのバランスがとれ、驚くほど食べやすかった。
──ケチャップか!
ひらめいてすぐに自宅で試作。
ケチャップを混ぜて鶏肉を焼いてみたら、甘みとコクが加わり、まさに“これだ!”という絶品のジャークチキンが出来上がった。
夕食で何も言わず出してみると、子どもからも大絶賛だったのを今でもよく覚えている。
“完璧です”──ハピキャンの現場で確信した瞬間
ちょうどその頃、メ〜テレの番組「ハピキャン」のロケでケータリングを担当する機会をいただいた。
G飯の素で作ったガーリックライスを希望されていたが、遊び心でその上に試作品のジャークチキンをのせて提供してみた。
当日、ハピキャン編集長のオオニシさんが焚き火台で炭火を起こし、ジェーチキソースを絡めた鶏肉をじっくり焼いてくれた。
ソースが炭に落ち、立ち上がる煙が香ばしく鶏肉をスモークしていく。
あの瞬間、焚き火の香りとスパイスの香りが混ざり合って──
「これぞ外で食べる最高のジャークチキンだ」と心の中で叫んでいた。
ひと口食べた皆さんから『めちゃくちゃ美味い!』の声。
その反応に嬉しくも、ホッと胸を撫で下ろしたのを今でも覚えている。
そして、おぎやはぎさんが『これ、うまいね!』と笑顔で言ってくださったあと、
少し間をおいて、
『これ試作品なんだよね?言いたいこと言っていいんだよね?』
と静かに続けた。
その一言に思わず息をのむ。
次の瞬間──
『完璧です。もう何もありません。』
その言葉に、胸の奥が熱くなった。
「これ、いける!」と心の中でつぶやいた。
まるで、おぎやはぎさんがぐっと背中を押してくれたような瞬間だった。
東海の味を隠し味に
ハピキャンとのコラボで商品化が決まったとき、どうせなら東海エリアの美味しさも詰め込みたいと考えた。
試行錯誤の末にたどり着いたのが、三重県・サンジルシ醸造のたまりしょうゆと豆みそ。
この2つを隠し味として加えることで、和の「うま味」と「まろやかさ」が生まれた。
たまりしょうゆや豆みそは、東海地方の食文化を象徴する大切な調味料。
その濃厚で深みのある味わいを活かすことで、日本人の舌にも馴染む“絶品ジャークチキン”が完成した。
アレンジは無限大!鶏肉以外にも合うジェーチキ
ジェーチキソースで作るジャークチキンは、漬け込み不要。
鶏肉をさっと焼いて、最後に絡めるだけで美味しいジャークチキンが完成する。
もも肉はもちろん、手羽中・手羽先も最高。
さらに、豚ばらやラムチョップにも抜群に合う。
ビールも進む。ごはんも進んじゃう笑
まさに、
“まつくら流!外ごはん万能ソース!!”。
おすすめのアレンジは、
・バターとトマト缶で作る「バターチキンスパイスカレー」
・トマト缶とひき肉で作る「ボロネーゼ」
どちらも簡単で、やみつきになる味わいだ。
アウトドアオペラ流“外で最高にうまい”をこれからも
ガーリックライス、アヒージョ、トムヤムスープに続く新作──ジャークチキン!
これでキャンプの食事をフルコースにして楽しんでもらえたら嬉しい。
気軽にキャッチーに呼んでもらいたかったから、名前は「ジェーチキソース」にした。
私たちは、単に本場や現地の味を再現したいわけじゃない。
キャンプやバーベキューなど、
“外で食べると最高にうまいもの”
を追求している。
『今日だけはいいよね?』という解放感の中で、誰もが思わず食らいつきたくなるような料理を、誰でも簡単に作れるようにしたい。
その思いを、ジェーチキソースに込めた。
普段から外で料理をしている私ならではの、やみつき感のある味わいと手軽さを、ジェーチキソースは持ち合わせている――そんな気がしている。